胎盤食とリスク

2018年4月14日に「胎盤食が危険」であるというニュースが流れました。

オーストラリア保健省の薬品・医薬品行政局(TGA)は1月、「胎盤の摂取は、潜在的なリスクがある」と声明を発表。米国疾病予防管理センター(CDC)も昨年、胎盤をカプセルで摂取していた母親の子どもが、深刻な感染症を引き起こしたとして、注意を呼び掛けている。

引用;健康産業新聞

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「胎盤食」と聞いて何を連想しますか?

馴染みのない言葉ですが、「プラセンタ」と言えば成人女性では美容成分の1つとして理解している方は多いと思います。

プラセンタとは胎盤を英語表記したものです。

胎盤=Placenta

そういえば私、5~6年前に馬プラセンタのサプリメントを数か月間飲んだことがあるけど大丈夫なのかと不安になってきたので調べることにしました。

胎盤を食べる?

産科によっては産後の胎盤を血抜きして生食として、加熱処理して、カプセルとして、希望する産後の褥婦に食べさせるところもあるようです。

えーっ???

自分の胎盤を生食?とかありえないと思いつつ・・・

確かに野生の動物は産後に自分の胎盤を食べていますね。

理由は弱肉強食の野生環境では血液の臭いは敵にここに餌がありますと知らせているようなものです。

そのため、直ぐに捕食者の餌食になってしまいう可能性が高くなってしまいます。

それを避けるために、出産の形跡を消したり産後の体力回復のために胎盤を食べるのです。

人間は体力回復が目的で胎盤を食べるのでしょうか?

人間が胎盤を食べる目的は?

胎盤の機能は胎児へ酸素・栄養・老廃物などをへその緒を介して行い胎児の成長を促すものです。出産を終え不要となった胎盤は自然に剥がれて体外に排出されます。

その胎盤にはアミノ酸・ビタミン・ミネラル・核酸・成長因子などの栄養素が含まれています。そのため産後の滋養強壮や気分・活力の向上を促し産後うつ予防、母乳の分泌促進、産後の出血抑制を目的に経口されているようです。

しかし、人間社会は豊食の現代、胎盤食までしなくてもと思いますが、上記効果が期待できるなら好んででなくとも赤ちゃんや自分のためと頑張って摂取しようと思えることが母性なのでしょうね。

胎盤の摂取で潜在的なリスクとは?

胎盤を加工する過程で熱処理が不十分だとHIV(後天性免疫不全症候群=エイズ)やジカウイルスヤブ蚊に刺されて感染するウイルスでデング熱より症状は軽いが妊婦が感染すると赤ちゃんが小頭症になる)肝炎などのウイルスに汚染されたものを経口し感染してしまうそうです。

一般的に販売されているサプリメントやドリンクは豚や馬のプラセンタから抽出されたエキスで熱処理をされているものは安全性が確立されているそうです。

市販されているサプリメントは熱処理されているので感染症にかかる心配はないという事なのですね。

あ~良かったぁ・・・とひとまず胸をなで降ろすことが出来ました。

しかし、一般のサプリメントが全てがそうとは言い切れないので胎盤から抽出さる工程でしっかりと熱処理を行い安全性の高いものかを確認して選びたいものですね。

生まれて直ぐの赤ちゃんがかかったGBSとは?

CDCによると、2016年、新生児がB群連鎖球菌(GBS)感染症を発症し、病院に運ばれた。11日間の治療を受けて完治したが、退院5日後、感染症が再発。母親の母乳などからGBSは検出されなかったが、母親が摂取していたカプセルからGBSが検出された。母親は、自身の胎盤を加工したカプセルを産後3日目から1日3回2粒摂取していたという。これにより、「母親の腸や皮膚へGBSが定着しやすくなった」

引用;健康産業新聞

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もともと人間には常在菌と言って数多くの細菌が存在しておりB群溶血性連鎖球菌(GBS)女性の膣・膀胱・肛門などの周りに常在し健康な大人には何の症状も出ず病気を起こすことはないそうです。

それに妊娠後期にはGBSの検査が行われ陽性であれば抗生剤などの点滴を行い赤ちゃんへの感染防止が施されるそうです。

しかし、出産時にGBSの抗体を持たないお母さんの赤ちゃんに感染すると敗血症や髄膜炎・肺炎などをひきおこし赤ちゃんの命が危険にさらされます。

今回のケースの場合、母親自身の胎盤がどのような方法でカプセルに加工されたかは不明ですが、ヒト由来である胎盤を摂取したことが原因のようです。

大変な思いをして出産した大切な赤ちゃんにこの様な感染症を起こさせる可能性があると知ったうえでも効果・効能が期待できることを優先し胎盤食を経口したでしょうか?

妊娠・出産という母性本能が優位になっている状態で胎盤食のリスクについてきちんとした情報が伝わっていなかったのではないかとも思えます。

プラセンタの種類と献血制限

経口されるプラセンタには馬・豚・ヒト由来などがありますが牛は狂牛病(海綿状脳症はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と呼ばれ、脳の組織がスポンジ状になり異常行動、運動失調、性格変化や認知症、視覚異常などの症状が出現し、発病から半年以内で寝たきり状態となる)問題から厚生労働省で禁止されています。

また、平成15年の薬事法の改正でヒト由来のものは医療機関でしか使えなくなりました。

医療機関で使うヒト由来のプラセンタを注射で使用した場合は献血が出来ないそうなので注意しましょう。

厚生労働省より平成18年8月24日発表、以下献血制限の理由

2. 新たな措置の内容
(1) 同注射剤によるvCJD感染事例は報告されていないが、輸血や臓器移植と同様にヒト由来の臓器から製造されていることから、vCJDの伝播の理論的なリスクが否定できないため、念のための措置として、その使用者について問診により献血を制限することとする。

(注) ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤については、国内では2製剤が薬事法の承認を受けている。
 [1] メルスモン(注射薬)(メルスモン)
効能・効果 更年期障害・乳汁分泌不全
 [2] ラエンネック(注射薬)(日本生物製剤)
効能・効果 慢性肝疾患における肝機能の改善
 ※ 美容形成(シミ・シワ・ニキビ等)に一部使われていることも知られている。

引用:厚生労働省

まとめ

私はちょうど、お肌に衰えを感じてきた頃に、馬(サラブレット)プラセンタのサプリメントを飲用していました。

飲用しているときは確かに、お肌のハリと潤いが違い、お化粧のノリも良かったと実感できていましたが、継続するにはコストがかかりすぎて途中でやめてしまいました。

その頃はサプリメントよりも食品で補えば一緒かな?なんて安易に考えていたと思います。

今ではお肌がボロボロですが・・・

健康維持を目的とした健康食品・サプリメントは多種多様にありますが、これを機に副作用やリスクなど安全性の確認を行ったうえで選択していきたいですね。

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